若い頃は「勢いだけで楽しむ映画」だった
正直に言えば、若い頃の私は
この映画を「テンポのいい刑事アクション」としてしか観ていませんでした。
- 派手な銃撃戦
- 軽快な掛け合い
- バディもの特有のスピード感
それで十分、面白かった。
深く考えなくても楽しめる、
金曜ロードショー向きの娯楽映画。
当時の私にとっては、それ以上でも以下でもありませんでした。
50代になって観返すと、まったく別の映画に見える
ところが50代になってから観返すと、
最初の数分で、もう印象が違う。
主人公の一人は、
- 家族を失い
- 酒に溺れ
- 明日どうなってもいいような生き方をしている
もう一人は、
- 家庭を守り
- 定年を意識し
- 危険な仕事に疲れ切っている
若い頃は「対照的なキャラ」程度にしか見ていなかった2人が、
今は どちらの気持ちも分かってしまう。
ここが、50代で観る最大の違いです。
正義感より先に「疲れ」が見える刑事たち
この映画の刑事たちは、
決してヒーローではありません。
- 無茶をする理由がある
- 怒りを抑えきれない
- でも、どこかでブレーキを踏もうとしている
その姿が、
仕事を何十年も続けてきた大人の男の姿 に重なります。
若い頃は「カッコいい」と思っていた無鉄砲さが、
今は「危うさ」として見えてしまう。
それでも前に出るしかない。
守るものがあるから。
この感覚は、50代だからこそ刺さります。
「相棒」という存在の重み
この映画の本当の主役は、
アクションでも事件でもなく、
相棒との関係性 だと思います。
- 最初は信用できない
- 価値観も生き方も違う
- それでも背中を預けるしかない
若い頃は
「バディもののお約束」として流していた部分が、
今はやけにリアルに感じられます。
50代になると、
- 一人では抱えきれない仕事
- 家族には話せない不安
- 弱さを見せられる相手
そういう存在の大切さが、
身に染みて分かってくるからです。
今の映画と比べて感じる「ちょうど良さ」
最近のアクション映画は、
- 展開が早すぎる
- 設定が複雑
- スケールが大きすぎる
正直、少し疲れます。
その点、この映画は
- 話がシンプル
- 人物の感情が追いやすい
- 2時間がちょうどいい
「考えすぎなくていいのに、ちゃんと心に残る」
このバランスが、
今の年齢に心地いいのです。
50代の今だから分かる、この映画の価値
この映画は、
若者向けのアクションではありません。
「それでも仕事を続ける男たちの物語」
「失ったものと、守るものの物語」
そういう視点で観ると、
ラストの余韻まで、まったく違って見えます。
こんな人におすすめしたい
- 若い頃に一度観たきりの人
- 最近の映画が少し疲れると感じる人
- 仕事や人生に「相棒」という言葉が浮かぶ人
今こそ、もう一度観てほしい一本です。
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